○…「山登りを始めてから55年になります」と語るのは中平等(なかひら)新一さん。「やまびこ山想会」の会長、また愛知県山岳連盟の議長を務めながら、活動的に登山を続けるベテランのアルピニストだ。
○…先月末には55年間に書きためていた原稿を整理し、『山に惹かれ 山に學ぶ』を出版。「75歳になるので、ひと区切りですね。1冊の本にまとめてみようと思ったんです」と笑顔を見せる。過去に写真集を出したこともあるが、今回は16年ぶりの出版。周りの反響も大きく、激励のハガキや手紙がいっばい届いたという。
○…登山を始めたきっかけは、20歳の時に友人と登った立山。「美しい高山植物や残雪にすっかり魅せられました」。その後、頻繁に山に登るようになったが、30代は仕事に追われ、山行きは年数回に。しかし、41歳の前厄を契機に体を鍛えるため、週に1度の山登りを実行。1988年には天白区の山岳会「やまびこ山想会」を立ち上げた。「会員120人中、80人が50〜60代の女性。毎年、海外登山も欠かしません」。8月には剣岳、10月には済州島ハルラ山を目指して旅立つ。