「この『つながり』が自慢です」

<C記>

私の住んでいるマンションでは敷地内の共有スペースで春と秋の年2回、バーベキュー大会を行う。2年前、大規模改修工事の打ち上げとして行ったのが最初。当時の管理組合理事長と有志で作った「改修工事特別プロジェクト」が、工事の終了と同時になぜかいきなり「バーベキューを楽しく盛り上げる会」と名称変更(笑)。以来の恒例行事だ。

先日もお祭り好きな同会の面々が機材一式を準備し、朝から夜までスタンバイ。参加の仕方は自由だが、食べ物、飲み物は各自持参する。15世帯ほどしかなくても出身地や年齢層、家族構成もそれぞれなので、誰が何を持って来るかはお楽しみのひとつ。一日中、どっぷり酔っ払うのもよし。都合のいい時間だけ顔を出すのもよし。無礼講でダラダラ過ごすのが唯一のセオリー(笑)であり、あいさつ程度の付き合いでは見えなかったキャラが炸裂するのがとにかく可笑しい。

改修工事のおかげでピカピカになったマンションにはもう、ゴミを捨てたり落書きしたりという不届き者が忍び込む隙がなくなったし、車椅子のおじいちゃん(今はもう亡くなったのだが)のために玄関を改造しスロープも整備したので、来るべき高齢化対策も万全だ。それだけでも万々歳だったのに、と私はとても誇らしい気持ちになる。それまではまったくの「他人」同志。もめるのが普通のマンションの一大事業を互いに譲り合い奇跡的に大成功させたばかりか、こんな思わぬ「副産物」まで。

「防犯」や「防災」には地域の力が欠かせないと、取材に行く先々で耳にする今日この頃。私は心ひそかに胸を張る。わがマンション、そのお手本みたいじゃありませんか?なぁんて。