「♪行こうよ、行こうよ好洋へ」。ラジオからの懐かしい歌声に記憶のある人も多いことでしょう。明治40年創業の「人形の好洋」(元八事)。同店3代目主人の清村好英さんは「手作りの道具は、もう作る人がいないので、ここぞという時に登場します」と言い、先代から受け継いだ、はさみ、のみ、きり、彫刻刀、筆などの数々を大切に扱っています。
その先代らが握った手指の形にそぐい、美しく黒光りするそれら道具類の握り部分。「手作りのきりは、絶対にすべらない」と言います。
「人形は、祖父母や親からの温かい愛の贈りもの。その気持ちに感謝し大事にする心を育む情操教育も担っています」と熱く語る清村さん。
同店は、木彫りから塗り、髪付け、小物すべてにいたるまで、昔ながらの技で制作。清村さんは「日本の心、文化を伝えるといlつこだわりや誇りを持ち、本当に良い人形をこれからも作っていきたい。そのためにも、先祖の道具を後世に継承していきます」と人形師らしく凜(りん)とした表情で語っていました。
「人間の作った物は、ほとんど修復できる」と同店では、修理も行っています。
問い合わせは、TEL(831)3914 同店へ。